相手を大切に思うこころ。
その「こころ」をあらゆる言動によって表現する「かたち」が作法であり、マナーであるのです。
「かたち」は時代とともに、あるいは状況によって変化することが求められますが、すべてのマナーの柱となる
「こころ」は今も昔も変わることはございません。
約700年の歴史において、小笠原流礼法は人と人との関わり合いに重きを置き、社会生活の中で人間関係を円滑に、好ましいコミュニケーションを育みながら、より良い日常を生きるためにと伝承されてまいりました。
OGASAWARA Instituteでは、小笠原流礼法の教えをベースに、現在の社会に応じた、法人向け研修、個人向け講座を通じて、誰もが輝き、幸せを抱きながら日常を過ごすことを目標に、講師が細やかにご指導いたします。
OGASAWARA Instituteが目指すうるわしい人とは
このようなとき、あなたならどのように対応なさいますか? 「仕事のアポイントメントに遅れそうだ!」
これだけ聞くと、多くの方がとっさにまず頭に描くのは、
「謝罪」という2文字ではないでしょうか。
日本人は古来より謝罪ということに秀でた国民性を持つのかもしれません。
上下関係に厳しく、一つのミスが全体にまで影響を及ぼしてしまう。
ある意味、謝罪の心得とは、人間関係において欠かすことのできないマナーのひとつなのです。
さて、それでは。
あなたが今頭に描いた謝罪は、本当に相手方にとって望ましく適切な謝罪なのでしょうか。
先方は、あなたのクライアントなのでしょうか? それともあなたがクライアントなのでしょうか?
年齢は? 性別は? あなたの上司、それとも部下? 打ち合わせの場所は、先方のオフィス、それともあなたのオフィス?
このように、そのときの状況によって、相手に伝えなければならないことばや態度は、
より良い人間関係を築くうえで様々に変化することが求められます。
さらに陥りがちなのは、あなたが発したことばが、謝罪ではなくて、
「言い訳」に聞こえてしまうことです。
しかも独りよがりな表現であるならば、さらに状況は悪化します。
それぞれに対応するには、分厚いマニュアル本が必要なのでしょうか。
人はすべからくミスを犯すものです。
もちろんミスはないに越したことはありませんが、そのミスを、人と人との関係性や、自分自身のあり方で、最小限に防ぎ、
むしろ相手にプラスの印象を持っていただく術があるとしたら、いかがでしょう。
私たちが受け継ぐ小笠原流礼法では、複雑な対応を迫られる状況を、
普遍的に対処するべく、700年にわたって継承してまいりました。
どのような状況にも共通する、こころのあり方が身についていると、
予期せぬ出来事にも動じずに対応し、望ましい行動ができるはずです。
そこで、OGASAWARA Instituteの3つの柱をもとに
初めてお目にかかる方とのアポイントメントに遅れてしまうときの行動について
次のように考えることができます。
OGASAWARA Instituteの 3つの基本理念
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察する気持ちを育むBe mindful.
初対面の方とは、まだ信頼関係が築かれていないため、特に様々な対応の仕方を考えながら行動することが求められます。
遅れる旨の連絡をどなたに差しあげるべきか。その連絡を入れたことで、相手の方にどのような迷惑が及ぶ可能性があり、そのことをどのような表現でお詫びすることが好ましいか。
現時点にこころを止めることなく、常に先へ先へとこころを馳せらせ、時・場所・状況をこころで察しながら行動することは、あらゆる場面に欠かせないといえましょう。 -
臨機応変に行動するBe modest.
通常、初対面の方には、自社に関する説明をしっかりと行うことがマニュアルにあるといたしましょう。
しかし、遅れてしまったうえに、かぎりある打ち合わせの時間を用いることは、融通性に欠けます。
特に大切な点のみをお伝えし、その他のことに関しては持参したパンフレットを後でご覧いただく、などというように、基本を省略する機転が時には大切です。
一辺倒ではない、水のような応用力こそ、信頼関係を深めることにも繋がるのではないでしょうか。 -
慎みのこころを磨くBe flexible.
こころのどこかで、遅れた理由を正当化したいという思いが働いてしまうことがないとはかぎりません。
しかし、お目にかかった瞬間に遅れた理由について詳細を交えながら相手に伝えることは、自分本位でしかないのではないでしょうか。自己を抑制して他者を重んじる。
それには、まず素直なこころで丁寧にお詫びを伝えることが好ましいのではないかと思います。
このように、三つの柱によって自分を高め、素晴らしい人間関係を構築する。
その素晴らしい人間関係の中心にいるのは、自分自身です。
うるわしい人と人とのこころが結ばれることで、
己のみならず、周囲の人を含めて、
誰にとっても幸せな未来をつくることができるのではないでしょうか。
「仕事のアポイントに遅れそうだ」の答えは、ひとつではありません。
たったひとつの答えを求めるのではなく3つの柱をもとに、
基本的な知識やふるまいを学びながら、
相手や状況に応じた様々な判断や表現方法があることをこころで理解して
行動に活かす。それこそが大切であると私たちは考えます。
OGASAWARA Instituteでは、こころを育みながら、
その人らしく、自然でうるわしい言動を目指して
ご指導いたします。
OGASAWARA Instituteのロゴについて
小笠原流で伝えられ、こころをかたちに表すもののひとつが紐結びです。
結びは単なるものを固定するだけの役割で存在しているのではありません。
結びの「むす」は「産す」「生す」であり、「び」は「霊」ともいわれます。
私たちの先祖は結びに関しても深い思いがありました。
結ぶことによって厄を祓い、邪を退け、魔を封じ、
さらには生命をも感じていたのです。
紐結びの代表的なものに「あげまき結び」があります。
古来においては、武具にもつけられていた結びです。
人と人とを結ぶ。
このような思いを込めて、あげまき結びをモチーフにロゴを作成いたしました。
会社概要
- 社名
- OGASAWARA Institute株式会社
- 設立年月
- 2007年10月
- 代表者
- 小笠原敬承斎
- 本社
- 東京都千代田区
- 主な事業内容
- 社員教育、人材育成
研修・セミナー・講演への講師派遣
研修・セミナー・講演の企画運営
社員教育・人材育成に関するコンサルティング
- 連絡先
- TEL 03-5280-9098
FAX 03-5280-9097